『アフターバブル 近代資本主義は延命できるか』小幡績氏著(東洋経済新報社) を読んだ。
コロナ禍で何が起こっているのか?
実体経済については、クライアントの業績等々からある程度把握しており肌感覚を持っているが、金融市場では何が起きているのか。
株価は3月に大幅下落したが、その後は米国をはじめ多くの市場でコロナ禍前の水準を上回っている。
コロナ禍で政府は史上空前の規模での施策を打ち出し、景気の底割れを食い止めようとしているのだが、終わりの見えないコロナ禍との戦いとなり、財源には限りがある。
自身は経済学については、通り一遍の知識しか持たないが、様々な「仮定」が多く実社会との乖離を感じる場面が多かった。
著者は「人間モデル設定の失敗」と「行動経済学」の方向性についても述べている。
著者の言うところの「バブル」は近代資本主義の本質、となるのだが、読み進めると腹落ちする。あー、そうだったのねえ、と。
著者も「バブル世代」である事から共感。
さて、未来は、世界恐慌に突入するのか、それとも新しい中世となり新しいバブルがうまれるのか。
いずれにしても、世界的にも大きな変革期に差し掛かっている。
ちょっと不安な気持ちにもなるが、どうにかなるでしょう。
そう、ピンチはチャンスだ。
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