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軽減税率はgift

2021/3/13 新月です。所得税確定申告シーズン真っ最中ですね。

で、少し税金の話を。
ヒトは「税金と死からは逃れられない」とはよく言ったモノです。
所得税に相続税・贈与税、会社を経営していれば法人税、これらを国税三法というそうですが、何れの税金にも「段階税率」が適用されています。


当たり前の話しですが、経済活動は豊かになる為に行っているものです。オーナー系会社経営者の方を対象としたお話になってしまいますが、健全な会社経営とは何かと問われれば「盤石の財政状態」と「高い収益性」という答えになります。


先ずは「盤石の財政状態」についてですが、例えば無借金経営であったり厚い自己資本を有するという事でしょう。負債の割合が低く、手元に潤沢な資金を有しているというケースも当てはまりますが、この状況を創り上げるには残念ながら「納税する」しかないのです。ここで話は「段階税率」に戻るのですが、法人税では課税所得800万円までは軽減税率15%が適用され、800万円超の部分に対して23.2%が適用されることと比べると8.2%も「割り引き」されているのですよね。

例えば、10年間 毎年1000万円の課税所得がある会社A社と、10年目で1億円の課税所得がある会社B社を比べると、どちらも10年間で1億円の課税所得を獲得していますが、軽減税率部分をフルに有効活用出来ているのはA社という事になります。軽減税率活用回数は、A社は10回、B社は1回となりますので差は9回、法人税だけで590万円(800万円✖︎9回✖︎8.2%)も節税出来ている計算になるのです。実際には、地方法人税、地方税もありますから差は更に大きくなります。当然、節税出来た金額は内部留保される事で自己資本増強に寄与していることになります。


「ワザと(?)法人を赤字にしている」と聞くことがありますが、勿体ない話しです。「死と税金からは逃れられない」のですが、「利益を超える税金はない」という事も本当です。軽減税率は国からのgiftですから、絶対に有効活用したいものです。


次回は「高い収益性」についてです。

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