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人間主義的経営

3/29 満月です。ここ鎌倉でも段葛の桜が満開です。

昨日、湘南TーSITEで興味をそそられる本を発見、早速読んでみました。

「人間主義的経営」(ブルネロ・クチネリ著、クロスメディア・パブリッシング)

Brunello Cucinelli は、イタリアはペルージャ近郊に所在するハイ・アパレルブランドを展開する会社で、ミラノ証券取引所にも上場しています。その創業者であるBrunello Cucinelliさんの成功ストーリー本かと思い、気軽に手に取ってしまったのですが、内容はそんな薄っぺらなものではありませんでした。「人間のための資本主義」の探究という事で、ある意味で哲学書です。正直言って、一度では理解しきれませんでした。Burunello Cucinelliさんの凄いところは、事業で稼いだ資金を地域の発展の為に惜しみなく注ぎ込み ー 具体的には古城を買い取って本社にしたり、職人養成学校を造ったり、芸術館をつくってみたりー それまで寂れつつあった地域とそこに住む人々を活性化したことです。創業者の理念を学び、大いに考えさせられました。

日本でも銀座にブティックがあり、そのふんわりとした雰囲気に誘われて入ってしまい、陳列される素敵な商品を手に取ってみると温もりの様なものを感じたのですが、おもむろにプライスタグを見てみると、何と、Tシャツ 50,000円、ジャケット 400,000円といった価格帯のお店でした!当然、買えるものは無く、即座に退散しました。世界の富裕層御用達のブランドということも頷けました。

敢えてカジュアルウェアの雄・ユニクロと比較するならば、値段は二桁違います。ターゲットとしている顧客層もハイエンドゾーンとボリュームゾーンという事で対極的なのですが、利益率が高いという点は同じです。どちらも、創業者のしっかりとした経営理念があり、その理念を実現する事で顧客を掴んでいるという事ですね。ビジネスはアートです。

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